六部様(ろくぶさま) 

                下田(しもだ) 塩地峠

全国66か所の零場に1部ずつ納経するために写経された66部の「法華経」の略を六部と言いましたが、後に、その経を納めて諸国霊場を巡礼の旅を行う僧のことを呼ぶようになりました。


六部遍路を祭ったもの。ここで亡くなった六部遍路が水に飢え息絶える時、杖をついた所から水が湧き出たといわれ、戦時中は近郷の出兵やその家族達から信仰を集めていた。
下半身の病気に効くという。


里人はこの六部遍路の死を悼み、寂しい道の傍らに供養塔を建立し、ねんごろに葬ったと伝えられている。